詳細
ドローボールの原理 ドローボールはゴルフスイングのメカニズムに基づき、ボールが空中で左に曲がる弾道を描くショットです。基本的には、クラブフェースの向きとスイングパスの関係で決まります。この2つの要素が特定の条件を満たすと、ボールに右から左への横回転が加わり、左にカーブするショットが生まれます。 1. クラブフェースの向き インパクト時のクラブフェースの向きは、ボールが飛び出す方向に大きく影響します。ドローボールを打つ際、クラブフェースは以下のような状態になります。 クラブフェースがターゲットラインよりやや右を向いている:インパクトの瞬間、クラブフェースが目標に対して少し右(オープン)を向いている必要があります。この状態が、ボールを右方向に飛び出させます。 フェースがスイングパスよりも閉じている:ただし、フェースはスイングパスに対して少し閉じていなければなりません。これは、スイングパスとフェースの角度差がドローボールを生むための重要なポイントです。この角度差が、ボールに左回転(フック回転)を与えます。 2. スイングパス ドローボールのもう一つの重要な要素は、スイングパスです。これは、クラブヘッドがどの方向に向かって移動するかを示します。 インサイドアウトのスイングパス:ドローボールを打つためには、クラブがインサイドからアウトサイドに抜けていく軌道(インサイドアウト)でスイングされる必要があります。これは、アドレスでターゲットのやや右を向くことで自然に作られます。クラブヘッドがこの軌道を通過することで、ボールは右に飛び出し、左に回転する条件が整います。 3. フェースアングルとスイングパスの関係 ドローボールが成功するためには、クラブフェースの向きとスイングパスの方向のバランスが重要です。 フェースアングルがターゲットラインに対してわずかに右を向きつつ、スイングパスはさらに右を向いている状態が理想です。例えば、ターゲットラインに対してクラブフェースが3度右を向いている場合、スイングパスはそれよりもさらに2~4度右(インサイドアウト)を向いている必要があります。このフェースとパスの差によって、ドローボール特有の右から左へのスピンがかかります。 4. ボールの回転 このようなフェースとパスの組み合わせによって生じるのが、ボールのスピン軸の傾きです。インパクト時、クラブフェースの向きがスイングパスに対してややクローズしていると、ボールにはフック回転がかかります。フック回転がかかると、スピン軸が右に傾き、これがボールの軌道を右から左に曲げる原因となります。 このスピン軸の傾きは、ボールの飛び出し角度と相まって、ボールが最終的にどれだけ左に曲がるかを決定します。理想的なドローボールでは、ボールは右に飛び出し、左へなだらかに戻っていく軌道を描きます。 まとめ クラブフェースはターゲットラインよりやや右を向く。 スイングパスはさらに右(インサイドアウト)を向く。 インパクト時、フェースアングルがスイングパスに対してわずかに閉じることで、右から左への回転がかかり、ドローボールが生まれる。 このバランスを取るためには、正しいアドレスとスイングの調整が必要です。練習を通じて、自分のクラブパスとフェースアングルの感覚を掴むことが重要です。
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